<中央本線で岐阜へ行きました>

 私自身が小学校5年生の時の話である。当時の国鉄の主な線の名前を覚える学習があった。
   先生:「中央本線に乗ったことある人は?」
   私 :「はい。岐阜の従弟の家に行くとき乗りました。」
   先生:「残念。それは東海道本線だね。」
 私は納得いかなかった。絶対自信があったので、悔しかった!とても悔しかった!確かに中央本線に乗ったのである。この事件?の原因に気が付いたのは、中学生くらいになってからであった。私の従弟は瑞浪市にいたのである。岐阜県瑞浪市へは中央本線で行く。教師が問うた岐阜は「岐阜市」のことであったらしい。
 あの悔しさは、自分が教師になってからも忘れていない。子どもの発言は、たとえ間違った発言の中にもその子なりの理由があるはずである。その子が、なぜそう答えたのか?いつもその理由を想像しながら対応できる教師をめざしたい。